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足のしびれ「背骨・血管・糖尿病」どれが原因?

正座をしたあとにジーンとくる足のしびれは誰もが経験したことがあるでしょう。しばらくすれば収まるため、正座の足のしびれで病院に行く人はいません。しかし、足のしびれが長く続くようなら原因は別のところにあります。足のしびれは「背骨・血管・糖尿病」のどれかが原因と考えられるのです。



足のしびれ「背骨・血管・糖尿病」どれかが原因


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足のしびれの原因は背骨にある

足のしびれが「歩くと出て休むと治る」という場合は、脊柱管狭窄症が原因と考えられます。脊柱管狭窄症の足のしびれの特徴は、少し休むとしびれが消える間欠跛行。足のしびれが収まるため、すぐに病院に行かずに悪化することが多い病気です。

背骨の中にある管のような空間が脊柱管。その中を脳から下半身に伸びる神経の束が通っています。ここで関節や靭帯が厚くなって脊柱管が細くなり、中を通っている神経が圧迫されるのが脊柱管狭窄症です。

足のしびれは下半身へ向かう神経が圧迫されるために発症します。そして、脊柱管狭窄症は自然に治癒することはありません。放っておくと、ついには歩けなくなってしまうこともあります。


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足のしびれの原因は血管の詰まり

正座をしたあとのような足のしびれが、寝ていても続くなら閉塞性動脈硬化症が原因と考えられます。足のしびれの原因は血管が詰まること。高血圧や高血糖、高脂血症で血管が傷つきやすくなり、血管壁が硬く厚くなることで引き起こされます。

閉塞性動脈硬化症はゆっくり進行するのが特徴です。初期は症状がなく、進行するにつれて冷えや足のしびれ、歩行困難と症状が重くなります。差悪の場合は壊疽をおこして足切断の恐れもあるため、足のしびれが続く場合は早めに受診しましょう。

足のしびれというよりも、手足の末端がしびれる場合は糖尿病が原因と考えられます。糖尿病は末端の細い血管から壊れていくのが特徴。このため末端に血液が届かなくなって、それがしびれとなって発症するわけです。

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