ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

オプジーボでメラノーマが治療できるメカニズム

メラノーマに加えて肺がんにも治療薬として承認された「オプジーボ」。オプジーボによる治療が画期的なのは、これまでの抗がん剤とは違ったアプローチでメラノーマを退治することにあります。オプジーボはがん細胞を叩くのではなく、がんを攻撃する免疫機能を活性化させるというアプローチです。



スポンサーリンク
オプジーボでメラノーマが治療できるメカニズム

オプジーボはT細胞にアプローチ

免疫療法とも呼ばれるオプジーボは、がんによって抑えられている免疫機能を本来の働きに戻します。これまでメラノーマに使われてきた抗がん剤であるダカルバジンとは、まったく違うジャンルの薬です。

がん細胞を攻撃する免疫細胞はT細胞。T細胞は表面にあるPD-1というツノでがん細胞を攻撃します。ここで、がん細胞は攻撃されるとPD-L1という物質を生成。ツノに結合してしまい、T細胞の攻撃を無力化してしまうのです。

抗がん剤はここでメラノーマのがん細胞を攻撃します。しかし、オプジーボはがん細胞ではなくT細胞にアプローチ。T細胞のツノに結合して、がん細胞が作り出したPD-L1はツノと結合できなくするのです。

オプジーボは攻撃を邪魔させない

こうなると、T細胞は本来の力を発揮するようになります。オプジーボは、いわばツノに帽子をかぶせてPD-L1との結合を阻止。メラノーマのがん細胞への攻撃を邪魔させないようにするのです。

しかし、そんなオプジーボは副作用に注意しなければなりません。免疫細胞であるT細胞が活性化されると免疫機能が過剰反応。T細胞が正常な組織にも影響を与えてしまう可能性があるのです。

オプジーボの重大な副作用は間質性肺炎や肝機能障害、甲状腺機能障害、大腸の炎症など。このため、オプジーボが使える医療機関は、皮膚がんの指導専門医がいることや副作用に対応できることなどが条件になっています。

■「オプジーボ」おすすめ記事
オプジーボの登場で変わるメラノーマの生存率
オプジーボは副作用に要注意!免疫過剰の危険性
メラノーマ治療の画期的な新薬「オプジーボ」
オプジーボで転移した悪性黒色腫が治る可能性
免疫療法がオプジーボの登場で注目されている

■「メラノーマ」おすすめ記事
死亡率が高い「メラノーマ」4つの症状とは?
悪性黒色腫のステージよる治療法の違いとは?
足の裏のほくろがメラノーマ…実際の症状は?
ダーモスコピー検査でメラノーマかどうかを診断
ダーモスコピーで皮膚の山が黒いとメラノーマ

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事