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船酔いが続くような症状は下船病かもしれない

船から下りても揺れる感覚が残る状態は、陸酔い(おかよい)と呼ばれます。通常であれば2~3日で治るものです。これが1か月以上船酔いが続いて、内耳や脳の病気などがない場合は下船病と考えられます。船酔いが続いてしまう下船病について、詳しく見ていきましょう。



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船酔いが続くような症状は下船病かもしれない


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船酔いのような症状を感じる下船病

下船病は長時間揺れが続く船や飛行機から降りたあと、揺れやふらつきなど船酔いのような症状を感じる病気です。下船病の症状には船酔いのようなめまいのほか、頭痛や肩こり、吐き気を伴うことがあります。比較的まれな病気で、自然に治ることがある一方、1年以上続く人もいるのです。

下船病の原因にはさまざまな説がありますが、揺れる環境に体が慣れたあとに揺れがない場所に戻った際、うまく再適応できないためと船酔いのような症状が続くと考えられます。

人間の平衡感覚は、内耳や目からの情報に加え、足腰などの筋肉や関節からの情報を元に認識するもの。それぞれの器官に問題がなくてもバランスが崩れると、平衡感覚が乱れることがあります。


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船酔いが続くならめまいの専門医

下船病の治療法は、抗不安薬が処方されるケースが多いもの。これはストレスを感じている人が多いためです。ただし、抗不安薬は根治療法ではありません。音楽を聴いたり、軽い運動をしたりするリラックスした生活を心がけます。

平衡感覚を高めるリハビリも効果的です。平衡感覚を高めるリハビリの具体的な方法は、バランス感覚の再調整を促します。50cm先にあるものに視線を合わせ、頭を左右・上下に約30度ずつ10往復ほど動かす方法です。

目を開けた状態と閉じた状態で足をそろえて立つ姿勢を、それぞれ5分ほど保つ方法もあります。どちらも1日に3回ほどするとよいでしょう。

船酔いが長く続くようなら、めまいの専門医を探すとよいでしょう。日本めまい平衡医学会のホームページに「めまい相談医」のリストがあります。受診の参考にしてください。

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