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メラノーマ治療は手術ができないとがん免疫療法

メラノーマは皮膚がんの中でも悪性度の高いもの。悪性黒色腫とも呼ばれます。メラノーマはこれまで、手術以外の有効な治療法がありませんでした。しかし、免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれるこれまでとは違った新しいアプローチのがん治療薬が登場。メラノーマの生存率は改善しています。



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メラノーマ治療は手術ができないとがん免疫療法


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メラノーマの治療は手術が中心

メラノーマの治療は手術が中心です。手術では、再発を予防するためにメラノーマより1~2cmほど大きく皮膚を切除します。早期のメラノーマであれば、5年生存率は95%以上です。

しかし、メラノーマは進行が早いことで知られています。リンパ節に転移した場合は、手術でリンパ節をその周囲を大きく切除しなければなりません。

さらに進行して、肺や肝臓などほかの部位に転移すると手術による治療は困難。薬物療法が中心になります。ただし、これまでのメラノーマ治療は抗がん剤などがほとんど効かなかったのです。


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メラノーマ治療にオプジーボ

そんななか、2014年にメラノーマ治療の免疫チェックポイント阻害剤としてオプジーボが承認。2015年にはヤーボイが承認されました。どちらも3週間に1回の割合で、静脈から点滴を行います。

私たちの免疫細胞には、正常細胞まで過剰に攻撃しないようにブレーキが付いているもの。免疫細胞の攻撃を受けたメラノーマのがん細胞は、このブレーキを押すことで攻撃を止めさせて増殖しています。

メラノーマ治療に使われる免疫チェックポイント阻害剤は、免疫細胞のブレーキにカバーをして、がん細胞がブレーキを押せなくするもの。その結果、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようになって、メラノーマが増殖するのを抑えるのです。

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