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肝嚢胞(かんのうほう)の多くは経過観察が基本

肝嚢胞(かんのうほう)とは、文字どおり肝臓にできる嚢胞です。嚢胞は、肝臓以外の臓器でも生じることがある良性腫瘍の一種。基本的にがんにはなりません。ただし、場合によっては肝嚢胞によって痛みが生じることも…。肝嚢胞はどのように治療するのでしょうか?



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肝嚢胞(かんのうほう)の多くは経過観察が基本


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肝嚢胞の多くは経過観察

健康健診などで「水が入った袋ができていますね」と指摘されることがあるのが肝嚢胞。だいたい30人に1人の頻度で見つかり、肝嚢胞の大きさはさまざまです。

肝嚢胞は多くの場合、経過観察で問題ありません。嚢胞そのものに症状はありませんが、複数できる多発性肝嚢胞や、1か所でも巨大な嚢胞になると、お腹が圧迫されます。

こうなると、お腹が張った感じや痛みが生じることがあるため治療を検討。お腹が張り出して見た目が気になる場合、希望に応じて治療することもあります。


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肝嚢胞の治療法はカテーテル

肝嚢胞の治療法は、お腹に針を刺してカテーテルで水を抜き、薬剤を注入して、嚢胞内の細胞が再び水を作らないようにするというもの。このほか、嚢胞につながっている血管を詰まらせて壊死させる方法もあります。

こうした内科的な治療であれば、数日で退院できるはず。その後は定期的に再発をチェックしますが、薬の服用などはとくにありません。嚢胞に穴を開ける手術や、肝切除などの外科的治療もありますが、重要な血管をふさぐような一部の重症例に限られます。

肝嚢胞は圧迫で痛みなどの症状が出ても、危険な状態になるわけではありません。肝嚢胞の症状を自覚してから主治医と相談し、治療するかどうかを含めて検討すればよいでしょう。

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