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「老人ホーム」といっても種類はいろいろ!?

「老人ホーム」とは、一般的に高齢者が入居する施設を指します。日本の法律上、これに該当するものは「老人福祉施設」と「有料老人ホーム」とがあります。



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「老人福祉施設」には「養護老人ホーム」「軽費老人ホーム(A型/B型/ケアハウス))」などがあります。「養護老人ホーム」は、おおむね65歳以上の人で身体上や環境上などの理由により、在宅生活が困難な人を対象に、行政の権限で入所させる老人ホームです。その費用は応能負担による自己負担以外は公費でまかなわれています。

「養護老人ホーム」で要介護状態になった場合には「特別養護老人ホーム」に入所替えが原則でしたが、2006年度からはそのままの施設で介護保険の居宅サービスである「特定施設入居者生活介護」の給付を受けられるようになっています。ちなみに「特別養護老人ホーム」は、介護福祉施設という区分になります。

「軽費老人ホーム」は、60歳以上(夫婦の場合はどちらかが60歳以上)で、家庭環境や住宅事情などにより居宅において生活することが困難な人が、定額の料金で利用する施設です。国の定める設備および運営の基準を満たし、公費補助を受けて運営されています。軽費老人ホームには「A型」「B型」「ケアハウス」があります。

「A型」は、食堂が併設されているので食事のサービスを受けることができます。自炊できない高齢の方向けの施設です。「B型」は、家庭環境や住宅事情などの理由により、従来の住居での生活が困難な場合に自炊できる程度の健康状態の方を対象としています。「ケアハウス」ではすべて個室になっており、施設内で自立した生活を促すための環境的配慮がなされています。希望者には、食事サービスや入浴サービスが提供されます。

「軽費老人ホームA型」は「ケアハウス」と設備基準が異なり、居室面積は狭くなりますが、利用料はより安価な設定。現状としては「A型」「ケアハウス」がほとんどです。2008年6月から従来までの「A型」「B型」「ケアハウス」の分類が「ケアハウス」に統一されました。「A型」「B型」の施設は建替えを行うまでの「経過的軽費老人ホーム」とされています。

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