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インフルエンザでも熱が出ない人が増えている

医療現場で病気でも熱が出ないという事例が増えています。高い熱が出ると考えられているインフルエンザも、成人の2割、そして高齢者の5割は38度以上まで熱が出ないのです。その理由は「発熱力」にあります。10月8日放送『ためしてガッテン』の「取り戻せ免疫パワー」で紹介されていました。



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インフルエンザでも熱が出ない人が増えている

熱が出ないため症状が悪化する症例

じつは最近、熱が出ないからと油断して症状が悪化するケースが相次いでいます。ある患者の症例では、肺炎が悪化して肺に膿がたまっているため、レントゲン写真は真っ白でした。

さぞかし高熱が出たと思いきや、この患者は熱がとくになかったとか。熱がなかったため本人は大丈夫と思い込み、自宅で様子を見ていたのです。

別の症例もあります。暑い日が続く8月のこと、1人の老人が診察にやってきました。話しかけても意識が朦朧とし、肩を上下させて苦しそうに呼吸をしています。精密検査の結果は肺炎。しかもかなり進行した状態でした。

ところが、この患者は「夏バテと思っていた」といいます。というのもその3日前、なんとなく体のだるさを感じた患者が熱を計ってみると36.5度。平熱でした。念のため近所の病院で診察を受けても、熱が出ないため夏バテという診断だったのです。

インフルエンザの5割は熱が出ない

そのまま家に戻ったものの体のだるさは増すばかり。外出せずに家でじっとしていました。同居していた息子が異変に気づいて、再び病院を訪れたというわけです。

ところが、この時点でも熱は37.3度。この患者は緊急入院。治療を始めるのが遅れたこともあり、退院まで2週間もかかりました。

最近、病気でも熱が出ないという事例が増えています。肺炎は通常、38度以上の熱が出るものですが、75歳以上の肺炎の3割は熱が出ない、もしくは微熱でした。高い熱が出ると考えられているインフルエンザも、成人の2割、そして高齢者の5割は38度以上まで熱が出なかったのです。

肝臓の感染症である腎盂腎炎も高熱が出るはずの病気。しかし高熱が出ないために発見が遅くなり、治療が遅れてしまったというケースが医療現場でとても多いといいます。


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インフルエンザでも熱が出ない理由

そもそも熱はどうして出るのでしょうか? 多くの人は、ウイルスなどと戦っているために熱が出ると考えがち。しかし実際は、ウイルスなどと「戦うために」熱が出ているのです。

実際に、体内に入った細菌などと戦うリンパ球の動きを見てみましょう。37度のときは活発に動いていたものが、35度に2度下がると活動量が明らかに鈍っています。

つまり熱を出すのは、リンパ球を活発にさせるため。熱が上がるからこそ、リンパ球が細菌などと戦ってくれるのです。熱が出るのは、リンパ球が戦いやすい状態にするためになのでした。

そして、加齢とともに熱を出す発熱力が弱まってしまい、病気を悪化させるケースが増えています。つまり、インフルエンザでも熱が出ない理由は、加齢などによる発熱力の低下にあるのです。発熱力とは、病気のときなどに自分の体温を上げる力のこと。発熱力は命を守る力ともいえるのです。

熱が出ないインフルエンザの見分け方

なお発熱力が弱っていなくても、高熱が出ないインフルエンザに遭遇することもあります。それには2つの理由が考えられるのです。

1つはインフルエンザの予防接種を受けている場合。こういった場合、症状の軽いまま治ってしまうことがあるといいます。もう1つは、市販の風邪薬を服用している場合。風邪薬の効能で一時的に熱や頭痛の症状を抑えることがあるのです。

このような場合のインフルエンザでも、いくつか見分けるポイントがあります。筋肉痛や関節痛の症状がある場合は、熱が出なくてもインフルエンザを疑ったほうがよいでしょう。あまり熱が高くないのに脈の速い場合も、インフルエンザであることが多いようです。


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インフルエンザに感染しない方法

とはいえ、インフルエンザで熱を出さないためには感染しないのが一番。そこでインフルエンザの予防法も紹介しておきましょう。まず、なんといっても「手洗い」が予防の基本です。

「ビタミンA」を摂取することも予防法のひとつ。ビタミンAは緑黄色野菜に多く含まれています。目や鼻、口などの粘膜を正常に保つ働きがあり、ウイルスの侵入を防ぐのです。

「ビタミンD」には、インフルエンザを撃退する役割があります。ビタミンDは太陽を浴びると体内で生成されるもの。日照時間の短い冬の間は、こまめに日光を浴びるように心がけましょう。

「口腔ケア」は最近注目されている予防法。歯石や歯垢を取り除くと、ウイルスや細菌が増殖する酵素を除去できます。また、寝ている間は唾液の分泌が減少してばい菌が増えているので、朝起きてすぐの歯磨きも効果的です。

熱を出さないインフルエンザ予防法

インフルエンザで熱を出さないための予防法で、もっと簡単にできるオススメの方法があります。それが「お茶を飲む」ことです。10~15分に1回、一口ゴクンと飲むようにします。

こうすると、のどに付着したウイルスが洗い流されて、胃の中に流れ込んでしまうのです。体内に入り込んだウイルスは、おもにのどから感染します。その際、のどが乾燥しているとより繁殖しやすいのです。

お茶を飲むことでのどの乾燥を防ぎ、しかものどに付いたウイルスを洗い流せば一石二鳥。そして、胃には流れ込んだウイルスは非常に酸度が強い胃酸で、ほとんど死滅してしまうのです。


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熱が出ないインフルエンザの治療法

熱が出ないインフルエンザも風邪の一種。風邪を治す治療法がないように、熱が出ないインフルエンザの治療法も存在しません。ウイルスを倒せるのは体に備わった免疫力だけ。ひたすら体を休めて免疫力を高めるのです。

十分な水分を摂って体を温めるようにしましょう。十分な水分を摂るのは脱水を防ぐためと、汗をかいて毒を出すためです。体を温めて体温が上昇すれば免疫力が高まります。汗をかいたらこまめに着替えることも必要です。

また、熱が出ないインフルエンザになったら食事はできるだけ控えます。何か食べ物を胃の中に入れてしまうと、その消化・吸収にエネルギーが使われてしまうからです。これはお粥といえども同様。免疫力が阻害されてしまいます。

水以外に補給が必要なのは汗とともに失われるミネラルです。免疫力を高めるビタミンCも補給します。自然塩を少しなめたり、梅干入りのお茶、レモンの絞り汁を加えた紅茶などで補うとよいでしょう。

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