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免疫力が上がるヒートショックプロテイン入浴法とは?

「ヒートショックプロテイン」は、人間を始めとするほとんどの生物の細胞内に存在するタンパク質。さまざまな外的要因によって傷ついた細胞内のタンパク質を修復。その効果は「内臓の傷の修復」「運動能力の向上」だけでなく、そして「免疫力の増強」にまで及びます。しかも「ヒートショックプロテイン入浴法」で簡単に増やすことができるのです。



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免疫力を上がる「ヒートショックプロテイン入浴法」とは?

ヒートショックプロテインはありがたい存在

ヒートショックプロテインの役割は名前が現しています。「ヒート=熱」という「ショック=刺激」を与えることで増加する「プロテイン=たんぱく質」という意味です。別名「タンパク質の修理屋さん」の異名をとっています。

人間の体にとってはとてもありがたい存在。ヒートショックプロテインが増えることは、体を元気にすることにつながっているのです。

例えば「風邪」というのは「体内のタンパク質がウイルスなどで傷ついて変化してしまう」せいでおこるものですが、ヒートショックプロテインは「傷ついたタンパク質を正常な形に戻す」ことで健康を回復させてくれるのです。

じつは、ヒートショックプロテインの生産は老化に伴って低下するもの。このため、シニア世代になるとストレスに弱くなり、免疫力も低下。細菌感染などによる病気の可能性も高まってしまいます。

タンパク質が変性することを防ぐという効果

ヒートショックプロテインの効力が確認できる「卵」を使った実験を見てみましょう。水で薄めた卵白を2本の試験管に入れて、片方にヒートショックプロテインを注入。両方を同時にお湯の中に入れるのです。

数分後、何も入れていない卵白は白く固まり始めました。しかし、ヒートショックプロテインを入れた卵白は透明なままです。これこそが、「タンパク質が変性することを防ぐ」という効果。通常なら正常さを保てない高熱にさらされたタンパク質を、ヒートショックプロテインが守ってくれたのです。

ヒートショックプロテインのパワーを検証する、もうひとつの実験も見てみましょう。まず熟していない「トマト」を用意して、42度のお湯に入れてから保温器で24時間保温。その後、常温で1週間置いてみるというものです。

その結果、加温したトマトは熟すのが遅くなっている…ということがわかりました。これは、熱を加えたことでトマト内のヒートショックプロテインが増加。酸化という「タンパク質の変性要因」を防いだというわけです。


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運動能力の向上や免疫力の増強が期待できる

ヒートショックプロテインは人間の場合、体温を平熱から1~2度上げると増加します。そして、ヒートショックプロテインが増加すると「内臓の傷の修復」「運動能力の向上」「免疫力の増強」が期待できるのです。

「内臓の傷の修復」は、ネズミを使った実験によって明らかになった効果。加温によりヒートショックプロテインを増加させたところ「内臓の傷が軽くなった」という効果が確認されました。

「運動能力の向上」は、運動によって体の中に溜まる疲労物質が細胞内のタンパク質へ与えるダメージを、ヒートショックプロテインが運動しているそばから修復。体力の限界が上がって運動能力が向上するのです。

「免疫力の増強」は、風邪のウィルスを退治する「免疫細胞」をHSPが活性化させてくれるもの。風邪予防効果が期待できます。また、たとえ風邪のウィルスが体のタンパク質にダメージを与えても、ヒートショックプロテインがすぐに修復を行ってくれるので早めの回復が期待できるのです。

40~42度の浴槽に10~20分つかる入浴法

このヒートショックプロテインのパワーを利用するのが「一時的に体温を上げて体内のヒートショックプロテインを効率的に増やす入浴法」です。

この入浴法でヒートショックプロテインの量が最大になるのは「2日後」。ここをピークに1~3日ぐらいは効果が持続します。このため、週に2回ほどこの入浴法を行うのが有効でしょう。

その方法は40~42度の浴槽に10~20分つかるという、熱めのお湯でしっかり体を温める方法です。湯温が42度なら10分間、41度なら15分間、40度なら20分間を目安としてください。さらに入浴後には「15分間しっかり保温する」「常温の水を500㏄ほど補給する」ことを忘れてはいけません。

ただし、この入浴法は毎日続けてしまうと、体が熱刺激に慣れて負荷が掛からなってしまうため、ヒートショックプロテインが増加しづらくなります。

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