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乳腺嚢胞(のうほう)は治療はとくに必要ナシ

乳腺嚢胞(のうほう)とは、乳腺にある乳管の水分が管の中で袋状にたまった状態のことです。乳腺のう胞と表記されることもあります。乳腺嚢胞は乳癌と結び付けられがちですが、それは間違い。基本的には正常な乳腺と変わりません。乳腺嚢胞ではとくに気をつけることはないのです。



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乳腺嚢胞(のうほう)は治療はとくに必要ナシ


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乳腺嚢胞は超音波検査でわかる

乳腺とは、乳房にある母乳を作って運び、授乳する役目をするところ全体のこと。乳腺には、乳頭に向かって流れている乳管があり、授乳をしていないときでも、その管の中には水分が含まれているのです。

水分が増えたり減ったりするので、乳腺嚢胞の大きさは変わるもの。痛みがある人もいます。とはいえ、嚢胞の壁は正常な組織でできていて、中にあるのも水分です。

つまり乳腺嚢胞は、じつは正常な乳腺とほぼ変わらないということ。治療はとくに必要ないので、検診で指摘されても心配はいりません。乳腺嚢胞は超音波検査でわかりますが、まれに、ほかの病気との区別が難しい場合は細胞診などの検査で詳しく調べます。


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乳腺嚢胞は気を付けることはない

乳腺嚢胞は乳がんと結び付けられがちですが、嚢胞がとくにがんになりやすいということはありません。正常な乳腺もがんになる可能性もあるので、その意味で乳腺嚢胞もがんになる可能性はあります。乳がんなどの病気を早期に発見するためにも、通常と同じように年1回程度は検診を受けましょう。

乳腺嚢胞では、とくに気を付けることはありません。ただし、ほかの病気もあるので、お風呂で時々胸を手の表面で洗うなど、自己触診するとよいでしょう。
超音波検診では、嚢胞以外にも乳腺症や線維腺腫などを指摘されることがあります。とはいえ、いずれも基本的に良性です。

マンモグラフィー検診でも、例えば「石灰化」とあっても良性の場合が多いもの。過剰に心配せず、検診結果に指示があれば専門機関で検査するようにしましょう。

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