めまいの原因が不明のときは前庭性偏頭痛かも

めまいに関して、驚きの新事実が報告されました。何をやっても治らないめまいの中に、いままでとはまったく違う原因でおきる新型めまいが発見されたのです。そのめまいの原因とは前庭性偏頭痛です。『みんなの家庭の医学』で取り上げられていました。

めまいの原因は前庭性偏頭痛

いままでのめまいの原因とは、まったく違うのが新型めまい。そのめまいの原因は、840万人もの日本人が悩んでいるある偏頭痛が原因といいます。具体的には前庭性偏頭痛です。

偏頭痛が発症する詳しいメカニズムは解明されていませんが、ストレスなどが原因で耳の付近にある三叉神経から神経ペプチドという神経伝達物質が過剰に分泌。神経ペプチドが血管を急激に拡張させることで神経が過敏になり、偏頭痛がおきると考えられています。

じつは神経ペプチドは、偏頭痛をおこすだけではありません。前庭と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にも過剰に作用。平衡感覚の誤った情報が脳に伝わって、バランスに異常があると脳が勘違いするのです。

めまいの原因は脳の勘違い

これこそが新型めまいの原因。脳の勘違いでおこるめまいだからこそ、従来のめまいの検査では原因を解き明かすことができませんでした。しかも、偏頭痛持ちにもかかわらず、めまいのときに偏頭痛の症状があることに気づかないケースが多いといいます。

偏頭痛持ちにとって、頭痛はかなり日常的におこるもの。意外に意識していないため、めまいのことばかりに気をとられることに…。ついつい頭痛を見過ごしてしまうケースが多いといいます。

このため偏頭痛持ちの人が、めまいに襲われたときには前庭性偏頭痛が原因と疑うことが重要。前庭性偏頭痛は、国際頭痛学会が制定する国際頭痛分類で、2013年にようやく認められたばかり。耳鼻科医の中でも、まだあまり知られていないのが現状です。偏頭痛持ちの人がめまいに襲われたら、原因を特定するためにも専門医を受診することをおすすめします。

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