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心筋梗塞の原因となるエイリアン脂肪ってなんだ

脂肪細胞はおもに皮膚の下やお腹の内臓周りに存在するもの。皮下脂肪や内臓脂肪です。しかし最近、注目を集める危険な脂肪がエイリアン脂肪。心筋梗塞の原因となる脂肪です。『駆け込みドクター!』の「年間10万人が亡くなる突然死を防ごう」で紹介されていました。



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心筋梗塞の原因となるエイリアン脂肪ってなんだ


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心筋梗塞の原因が心臓の周りの脂肪

エイリアン脂肪は、俗にいう「異所性脂肪」のこと。本来、体の中でつくべきでない場所に、脂肪が余分についてしまうことです。そして、その余分な脂肪が心臓にたまっていくことがわかってきたのです。

心臓の周りにたまった脂肪は「炎症性サイトカイン」という有害物質が発生。この物質により血管の壁に傷がつき、血管が狭くなってしまうのです。これが心筋梗塞の原因になる可能性があるのです。

しかも、このエイリアン脂肪は痩せている人のほうが危ないのが特徴。実際に身長170cmで、体重が70kgと100kgの人の心臓をMRIで撮影してみると、体重70kgの人の心臓にはびっしりと脂肪がついていました。


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急に太ると心筋梗塞の原因になる

じつは太っている人は、皮下脂肪など脂肪をため込む空間が多いのです。痩せている人は、皮下脂肪も少なくため込む空間がありません。脂肪をため込む脂肪細胞がもっとも増えやすいのは乳幼児期や思春期。成人になると、脂肪細胞の数はほとんど変わりません。

つまり、若いころに痩せていた人は脂肪細胞の数が少ないということ。このため脂肪をとりすぎると、本来はつかないはずの心臓などにたまってしまうのです。

もっとも危険なのは、昔は痩せていたのに急に太ってしまったという人。心臓にエイリアン脂肪がついてしまって、心筋梗塞の原因となる可能性があります。なお、エイリアン脂肪はつきやすいぶん取れやすいのも特徴です。運動や食事の改善などで短期間で劇的に減らせます。

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