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オプジーボは副作用に要注意!免疫過剰の危険性

メラノーマ治療の画期的な新薬として登場した「オプジーボ」は、これまでの抗がん剤などとは違ったアプローチでがんを退治します。それが免疫を活性化させるというアプローチです。このため、オプジーボには免疫が過剰になって正常な組織にも影響を与えてしまう副作用があります。



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オプジーボは副作用に要注意!

オプジーボは副作用への注意が必要

オプジーボの登場によって、将来的にはメラノーマとうまくつき合いながら暮らせるようになるかもしれないといわれています。また、オプジーボは肺がんや胃がんなどでも、効果や安全性を調べる治験が始まっているのです。

ただし、オプジーボには副作用への注意が必要です。免疫細胞であるT細胞のブレーキが解除されると免疫が過剰になって、T細胞が正常な組織にも影響を与えてしまう可能性があります。重大な副作用には間質性肺炎や肝機能障害、甲状腺機能障害、大腸の炎症などが報告されているのです。

実際、承認されたオプジーボが使える医療機関には、皮膚がんの指導専門医がいることや、間質性肺炎などの副作用に対応できる診療科との連携がとれることなどの条件が付けられています。

オプシーボは免疫機能を戻す薬

そもそもオプジーボは、がんによって抑えられている免疫機能を本来の働きに戻すという薬。これまでメラノーマに使われてきたダカルバジンとは、違うジャンルの薬になります。

がん細胞を攻撃する免疫細胞はT細胞は、表面にあるPD-1というツノでがん細胞を攻撃します。しかし、がん細胞は攻撃されるとPD-L1という物質を生成。ツノに結合してT細胞の攻撃にブレーキをかけるわけです。

ここでオプジーボは、T細胞のツノに結合します。がん細胞が作り出したPD-L1はツノと結合できなくなって、T細胞は本来の力を発揮。いわばツノに帽子をかぶせるようにして、がん細胞への攻撃を邪魔させないようにするのです。


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オプジーボによる治療の効果

実際のオプジーボによる治療は3週間に1回、点滴で静脈に投与されます。オプジーボはゆっくり効くことが特徴。このため、メラノーマが大きくなっても、新たな転移が見つかっても経過を見るといいます。

実際、3か月ほど経過してから効くこともあるのだとか。オプジーボは一度現われた効果が持続するのも特徴。そうなれば、がんと共存できることになります。すなわち進行してしまったメラノーマでも、治る可能性が高まったのです。

抗がん剤による治療効果の目安として、腫瘍が半分以上に縮小する奏効率があります。これまでの唯一の抗がん剤だったダカルバジンによるメラノーマの奏効率は10%。10人に1人ということでした。それがオプジーボの奏功率は25~33%。3~4人に1人の効果があるのです。

新薬にもオプジーボと同様の副作用

なおメラノーマの治療薬では、オプジーボとは異なる方法でT細胞を活性化させる新薬「イピリムマブ」が承認申請されています。

イピリムマブは2011年にアメリカで承認され、40か国以上で使われているメラノーマの治療薬です。使用した患者約1,800人の追跡調査によると、3年生存率は22%で、3年以降も生存率がほとんど下がっていません。

ただし、イピリムマブにも副作用への注意が必要です。オプジーボと同様に、T細胞の活性化で免疫が過剰になって、T細胞が正常な組織にも影響を与えてしまう可能性があるからです。

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