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脳動脈瘤手術をバイパス術で成功させた上山博康

これまで2万5千人以上の患者を救ってきた脳外科医・上山博康先生の手術現場に密着。非常に困難な脳動脈をバイパス術で見事に取り除いた、上山博康先生の手術の一部始終を見ていきましょう。『主治医が見つかる診療所』の「老化防止スペシャル」で紹介されていました。



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脳動脈瘤手術をバイパス術で成功させた上山博康

脳動脈瘤は根元がないタイプ

神奈川県に住む42歳の女性は、2012年2月に受けた脳ドック検査の結果、脳動脈瘤が見つかりました。大きさは5ミリほどですが、脳動脈瘤のある場所は「延髄」のごく近く。延髄は呼吸や循環など生命維持を司る神経であるため、破裂すれば命を失い、手術をしても重篤な後遺症が残るリスクがあります。

手術してくれる医師を探すこと1年。3つの病院を回りましたが、見つけることはできませんでした。そして、執刀数1位の上山先生にたどり着いたわけです。

この女性の手術を困難にしているのは、脳動脈瘤が小脳へ行く一番大事な血管のちょうど真ん中にあること。場所だけでなく、その形状も治療を困難にしています。通常の脳動脈瘤は根元をクリップで止めますが、この女性の脳動脈瘤は根元がないタイプです。

脳動脈瘤をバイパス術で手術

だからといってクリップを両脇にかけて血流を遮断してしまうと、脳に深刻なダメージを与えてしまいます。そこで上山先生が考えた脳動脈瘤手術の方法は、ある特殊な手法「バイパス術」です。

具体的には、頭皮の裏にある血流量が豊富な血管を採取して、動脈瘤の先にある血管につなげて小脳への血流を確保するというもの。血流を確保したのちにクリップをかけて、脳動脈瘤の破裂の危険を回避します。

さっそく上山先生による手術です。まずは頭皮の裏にある血管の採取を終えてから、手術は脳動脈瘤へと向かいます。探りながら進み、深さ6センチまで達したところに脳動脈瘤はありました。


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脳動脈瘤は完全に取り除かれた

こうして血流を確保するためのバイパス術に移ります。血流を一時的にクリップで遮断している間に血管同士を縫合して、血流を確保します。血液を止めていられるのは20分。それ以上は、脳がダメージを受けてしまうのです。

採取した血管を準備してバイパス術を開始します。髪の毛よりも細い糸を使って、太さ1ミリほどの血管を縫合。時間に追われながらも、上山先生は繊細な作業で正確に血管をつないでいきます。15分でバイパスは完了しました。

次はクリップで、脳動脈瘤への血流を遮断します。脳動脈瘤につながる血管に1本目のクリップがかけられます。続いて2本目は、脳動脈瘤をはさんで反対側です。そして、コブを切り取ります。手術は5時間で終了。脳動脈瘤は完全に取り除かれました。

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