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心電図は異常なしでも狭心症で危険な状態だった

健康診断の心電図は異常なしだったにもかかわらず、いつ心臓が止まってもおかしくない危険な状態だった…という事例があります。狭心症は健康診断の心電図検査では見つかりにくい病気なのです。『主治医が見つかる診療所』の「心臓病の発見法」で紹介されていました。



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心電図は異常なしでも狭心症

心電図に異常がないのに息切れ

東京都に住む48歳の男性は年に一度、毎年10月に健康診断を受けていました。健康診断では、血圧がやや高めで総コレステロールも基準値をややオーバーしていましたが、ほかはとくに異常なし。心電図も異常ありませんでした。

健康診断の5か月後、男性は体に異変を感じはじめます。早足で歩いたり階段を上ったりすると、息切れを感じるようになったのです。全力疾走して息が切れる症状が、早足で歩くとおきるイメージ。しかし、深呼吸を10回ほどすると治まっていたため、とくに病院にも行きませんでした。

ところが2か月たっても、症状がよくなるどころかむしろ悪化。普通に歩いてても息切れが出てきたため、病院に診察に行くことにしました。すると、医師から「狭心症」と診断されたのです。

心電図が異常なしでも危険な状態

狭心症は、心臓を動かすための血液を送る冠動脈が、動脈硬化などが原因で狭くなってしまうこと。心臓を動かすために必要な血液が十分に送られず、心臓の機能が低下してしまう病気です。

狭心症がさらに進行して血管がふさがってしまうと、心筋梗塞などを発症。最悪は突然死する可能性もあるのです。この男性の健康診断での心電図も異常がなかったため、心臓が悪いとはまったく思いませんでした。

しかし、男性の心臓はすでに一部の冠動脈の狭窄率が100%。つまり完全にふさがった状態でした。さらに狭窄率90%以上の別の血管もあるなど、何か所もの異常が発覚。いつ心臓が止まってもおかしくない危険な状態でした。


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心電図で異常ありという場合の検査

健康診断の心電図は異常なしだったにもかかわらず狭心症だったのでしょうか? 心電図検査は、心臓の働きに異常がないかを調べるものです。

心臓の筋肉は全身に血液を送り出す収集を繰り返していますが、この収縮のたびに電流が発生します。この電流を心電計で増幅して波形として描いたものが心電図です。

心電図で異常ありという場合は心臓の異常が疑われるということ。そのときは、踏み台の昇降運動で体に負荷をかけ、そのあとに心電図をとる負荷心電図や、24時間モニタリングする検査などを行うことになります。

心電図の異常なしは正常ではない

つまり健康診断の心電図は、平常時の心臓のリズムや強さを波形で表すもの。おもに、心筋梗塞や心臓肥大などの疾患を発見することに有効です。

しかし、狭心症は体を動かしたときに息切れなどの症状が出る病気。息切れの発作をおこしている瞬間の心電図をとらないと発見できません。狭心症は健康診断では発見されにくい病気だったのです。

そもそも健康診断の異常なしは、この検査で異常は見つけることはできなかった…という意味。とくに心電図やレントゲンは、アナログ判断になってしまいます。心電図の異常なしは正常という意味ではありません。健康診断で異常がなくても安心はできないのです。

■『主治医が見つかる診療所』
【心臓病の発見法】

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