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脳動脈瘤の手術はクリップかコイルを選ぶ!?

くも膜下出血を防ぐ唯一の方法は、未破裂の「脳動脈瘤」を見つけること。そして、脳動脈瘤が破裂するほど大きくなる前に手術を受けることです。しかし、脳動脈瘤は大きさによって破裂の可能性が違います。破裂リスクと手術リスクのどちらを取るかの難しい選択をしなければなりません。7月26日放送『THEセンタク』の「あの病気になったらどうなる?」で紹介されていました。



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脳動脈瘤の手術はクリップかコイルを選ぶ!?

脳動脈瘤の手術方法は2つある

くも膜下出血は、一般的には出血した時点で3分の1の人は死亡。治療を受けても2割ほどしか社会復帰できません。後遺症は「手足が動かない」「言葉が出ない」といったもの。場合によっては寝たきりの状態になってしまったり、障害が残るケースもあります。

そのくも膜下出血を未然に防ぐには、未破裂の脳動脈瘤を見つけるしかありません。これは脳ドックを受けることで早期発見が可能です。

脳動脈瘤の手術方法は2つ。1つはおよそ2cmのチタン製のクリップを使って行う手術、もう1つは直径0.3mmのコイルを使う手術です。

脳動脈瘤を直接クリップで挟み込む

実際のクリップを使う手術では開頭して軟膜を切り開いて、脳動脈瘤を見つけ出します。これを直接クリップで挟み込んで、血流の侵入を妨げるのです。

手術後は頭の中にずっとクリップがある状態ですが、これによりほぼ100%破裂を防げます。

一方のコイルを使う手術では、太ももの付け根の動脈からカテーテルと呼ばれる管を挿入して、脳にある脳動脈瘤付近にまで通していきます。そして、画像を目で確認しながら脳動脈瘤にコイルを詰めていくのです。

コイルを詰めることで脳動脈瘤への血流が止まり、中の血もかさぶたのように固まります。これで破裂を防ぐことができるのです。


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脳動脈瘤の手術をするかは個人の判断

ただし、脳動脈瘤は大きさによって破裂の可能性が違います。5mm未満の大きさなら破裂率は年間0.48%ですが、5mm以上になると年間1.2%となって、100人に1人は破裂することになります。さらに25mm以上だと破裂率は年間43%。ほぼ2人に1人の確率で破裂することになるのです。

手術を適用するのは一般的には5mm以上といわれていますが、それより小さくても気になる人は手術をする場合もあります。それでは、4.5mmの脳動脈瘤が見つかった場合、手術をするべきでしょうか?

ちなみに、手術が失敗する確率は3~5%ほど。そして、脳動脈瘤が破裂する可能性は年間0.48%。200人に1人が破裂する確率です。じつは、この問いに正解はありません。個人個人が判断するしかないのです。

脳動脈瘤の状態をシミュレーション

じつは、手術するかどうかの判断基準となる最新医療も登場しています。それが「3D血流シミュレーション」です。

まずCTスキャナーで脳の血管と脳動脈瘤のデータをとり、3D画像を作ります。このデータを元にして、3Dプリンターから実際の樹脂の脳動脈瘤のモデルを作成。それを使ってシリコンモデルを作って、拍動を流して血流のシミュレーションをするのです。

実際には、血液に近い粘度を持つ液体を流し込んで血流を再現。そこにレーザーポインターを当てると、どこに血流が強くぶつかって破裂しやすいかなど動脈瘤の状態がわかります。さらに手術前にシミュレーションもできます。

これによって、手術のときにどの部分を一番重点的に塞栓すれば効果的な結果を得られるのか、それがシミュレーションできるところが最大のメリットです。

■7月26日放送『THEセンタク』
【あの病気になったらどうなる?】

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