NK細胞の免疫力は1日のうちでも変動している
NK細胞はおもに血管内をパトロール。外敵が侵入してきたら、真っ先にやっつける役目があります。外敵以外でも体の中で新しくできた内部の敵、いわゆるがんの初期を見つけたら、やっつけてくれるのもNK細胞。ただし、NK細胞は弱ることもあるのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
NK細胞はさまざまな原因で弱る
NK細胞の数自体は、人によってそんなに差があるわけではありません。強さがそれぞれ違っています。このため、NK細胞は数をカウントするのではなく、敵をやっつける活性が強いか弱いかで判断するのです。
そして、NK細胞はさまざまな原因で弱くなってしまいます。NK細胞が弱くなる原因の1つめは加齢。年齢とともにNK細胞は弱くなります。そのピークは20代で、50代では半分、70代では10分の1まで落ちるのです。
さらに、NK細胞の免疫力は1日のうちでも変動しています。いろいろな影響を受けて上がったり下がったりするだけに、下がらないようにしておくことが非常に大事。健康長寿でいるためには、NK細胞を弱めないことが大切なのです。
NK細胞は激しい運動で弱くなる
このため、NK細胞が弱くなる原因の2つめは生活リズム。NK細胞の力はホルモンの影響で高くなったり低くなったり、リズミカルに動いています。生活が不規則な人はNK細胞の変動リズムが狂ってしまい、免疫力が下がってしまうのです。
NK細胞が弱くなる原因の3つめは激しい運動。実際に運動によるNK細胞の働きの変化を見てみると、運動中はNK細胞の働きが高まり、運動後には低下。下がり幅は、激しい運動ほど大きくなるのでした。
NK細胞が弱くなる原因の4つめはメンタル。子育て中のラットから子どもを取り上げた実験では、悲しみのストレスにより母親のNK細胞の働きが低下。その後もしばらく上がらなかったといいます。NK細胞は悲しいストレスに弱いのです。
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