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40代からの医療情報…現役看護師が監修

変形性股関節症手術で20年悩んだ痛みが消えた

「靴下が履きにくい・正座が厳しい・歩くとき肩が左右に揺れる」…1つでも当てはまる人は、股関節に異常があるかもしれません。その病名は「変形性股関節症」となります。変形性股関節症の具体的な症例とその手術を見ていきましょう。『スゴ腕の専門外来スペシャル』で紹介されていました。



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変形性股関節症手術で20年悩んだ痛みが消えた


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変形性股関節症で500万人が苦しむ

変形性股関節症とは、骨盤の関節の病気。加齢により関節のクッションである軟骨がすり減り、太ももの骨が骨盤にめり込んでしまって、その結果、骨と骨がこすれて激痛が走ります。

変形性股関節症の患者の9割を占めるのが40代以上の女性。およそ500万人がこの症状に苦しんでいるといいます。

54歳の女性は、変形性股関節症を患って20年。毎日、激痛と戦っています。とくに辛いのは階段。痛みのために立ち止まってしまうほどです。寝るときも痛む左足は、骨が骨盤にめり込んで短くなっています。左の靴は中敷きを3枚重ねです。

実際にレントゲン写真で左右の股関節を比べてみると、左足の軟骨がなくなっていることがわかります。そのため、左足の骨は大きく上に食い込んだ状態。足の長さを測ってみると、左足のほうが3cmも短い状態です。


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変形性股関節症手術で切るのは7cm

これは変形性股関節症の末期症状。だんだん変形が強くなるため歩けなくなります。いまも動きに制限がありますが、もっともっと固くなるということ。極端にいうと、動かない関節になってしまうのです。

そんな変形性股関節症手術のスペシャリストが整形外科医の石部基実先生です。そんな変形性股関節症には、人工股関節置換術の手術が行われます。通常、人工股関節手術は腰の部分を20cm以上も切開するもの。しかし、石部先生が切るのはわずか7cm。入院期間も10日間です。しかも、手術翌日には歩行が可能といいます。

この女性は手術から1か月後、痛みで立ち止まっていた階段も、スイスイと小走りで登れるようになっていました。本人も「どこが痛かったのかわからなくなった」と話しています。たった一度の手術で、20年悩まされ続けた痛みが消えたのでした。

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