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睡眠時無呼吸症候群を1泊の睡眠検査で診断する

いびきが大きいことで悩んでいる54歳の男性。朝の目覚めが悪いといいます。まずはその原因を探るべく1泊の睡眠検査です。開始から1時間、男性はまったく寝付けない様子。睡眠導入剤で何とか眠ると、豪快にいびきをかき始めました。『スゴ腕の専門外来スペシャル』で紹介されていました。



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睡眠時無呼吸症候群を1泊の睡眠検査で診断する


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重度の睡眠時無呼吸症候群と診断

睡眠検査の結果、寝ていたと脳波で判定した時間は2時間11分。そのあいだに、無呼吸が27回もありました。計算すると、1分半に1回の無呼吸がおきているということです。とんでもないハイペースで無呼吸がおきていました。

覚醒反応を見てみると、呼吸のトラブルに対応してそのたびに覚醒反応がおきていることがわかります。これは短い間に目が覚めるという状態が、一晩中続いているということ。ほとんど寝ていることになっていません。

診断の結果は重度の睡眠時無呼吸症候群。男性本人も、そんなに重症だとは思っていなかったといいます。しかし、この状態を放っておくと、低酸素になったりする刺激が夜中に頻回におきるということ。すると心臓や血管が痛むことになります。


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睡眠時無呼吸症候群を解消する

その結果、睡眠時無呼吸症候群と診断された患者は心筋梗塞のリスクが1.2~6.9倍となるのです。ほかにも、高血圧や糖尿病を引き起こす可能性のある、放っておけない睡眠障害になります。

睡眠時無呼吸症候群と診断された男性が取り組むのが「CPAP(シーパップ)療法」です。CPAP療法とは、マスクから空気を送り込んで気道を開くことで、睡眠時無呼吸症候群を解消するというもの。ひどかったいびきも、まったく出ません。

翌朝、男性に感想を聞くと「よく寝れた」とのこと。朝の眠気もなくなったと話します。とはいえ、無呼吸をおこさないためには、この装置を今後も付け続けなければならないのです。

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