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こめかみを押される頭痛の原因は顎関節症だった

こめかみを押されるような頭痛は顎関節症が原因かもしれません。実際に、噛み合わせを矯正することで慢性的に続いていたこめかみの頭痛がなくなった症例を見てみましょう。顎関節症が三叉神経を刺激していたことが原因です。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。



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こめかみを押される頭痛の原因は顎関節症だった


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こめかみを押されているような頭痛

千葉県に住む18歳の女性に、最初の異変が現れたのはまだ小学生の10歳のとき。こめかみを押されているような頭痛、それがいつも何の前触れもなくやってきたといいます。

しかし、頭痛は10~20分休めば治まる一時的なものだったので、女性は深刻には考えず、そのまま放置していました。ところが中学生になったころから、その頭痛に変化が現れます。

こめかみを押すような症状はますます悪化。ひどくなる痛みに加えて頻度も増え、学校生活にも支障をきたすようになってきます。慢性的に続く頭痛に、高校生なるころには薬を飲まないと授業が手に付かない状態にまでなっていました。

そして女性はその頭痛の原因を、高校時代から始めたアルバイト先でたまたま知ることになるのです。歯医者でアルバイトしていた女性は職場でたまたま頭痛の話となり、歯科医院の先生に頭痛を相談しました。


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こめかみを押される頭痛がなくなった

そこで口の空き具合や骨の状態を詳しく見てもらうと、驚くべき病気が判明したのです。それは成人の半数近くが密かに侵されているという意外な病気「顎関節症」でした。

顎関節症とは、あごを動かす筋肉に強い痛みを感じたり、あごの関節を動かす部分がずれることなどによって口を大きく開けられなくなるといった問題がおきる病気です。原因は、噛み合わせや睡眠中の歯ぎしり、ストレスなど。最近では、20~40代の女性に増えています。

この女性の場合、奥歯の噛み合わせが悪いため、顎関節症につながっていました。噛み合わせが悪いと、あごから頭にかけての筋肉に負担がかかります。この筋肉は、脳や顔まわりの神経の中でもっとも太い三叉神経とつながっているため、ここが刺激されて頭痛がおきたと考えられるのです。

女性は噛み合わせを矯正したことで、小さいころから続いていたこめかみを押される頭痛がなくなったといいます。勉強にも集中できるようになり、大学にも無事に合格することができました。

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