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点鼻薬の使いすぎでおこる「薬剤性鼻炎」に注意

よく花粉症の薬として使われる点鼻薬は、鼻づまりの原因となる粘膜の腫れを一瞬で解消します。腫れがひくため、鼻づまりが治るわけです。ただし、点鼻薬の使いすぎは注意が必要。点鼻薬の使いすぎでおこる「薬剤性鼻炎」を見ていきます。『ためしてガッテン』で紹介されていました。



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点鼻薬の使いすぎでおこる「薬剤性鼻炎」に注意


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点鼻薬をやめると鼻づまりが治った

高校生のころから鼻づまりに悩んでいた女性。日常的に鼻をすすることが多くなり、集中力を欠くこともしばしばでした。とくに夜は鼻づまりがひどくなるためにつも寝不足。ベッドのまわりはティッシュがあふれていました。

このとき、ずっと使っていたのが点鼻薬です。一時的には症状がよくなるものの、慢性的な鼻づまりはまったく解消されませんでした。症状が悪化したため耳鼻科で診察を受けると、医師から驚きの一言をいわれたのです。

それが「点鼻薬の使いすぎによる鼻炎」というもの。指示どおり点鼻薬の使用をやめると、半年であれだけ悩んでいた鼻づまりがパッタリ治ったのです。知らないうちに鼻水が出なくなって、本当に生活が変わったと振り返ります。


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点鼻薬が原因でおこる薬剤性鼻炎

じつは点鼻薬は使い方に大事なポイントがあるのです。注意しなければならないのが血管収縮剤入りの点鼻薬。現在、販売されている点鼻薬の多くがこのタイプになります。

血管収縮剤の働きは、粘膜に噴射することで中にある血管を収縮させて、結果的に鼻の粘膜を縮ませるというもの。ただし、点鼻薬は即効性はありますが、効果は一時的でしかありません。

しかも、点鼻薬はなかば強制的に血管を収縮させているため、使いすぎると血流が悪化。まわりの組織が変性してしまいます。すると、その変性が原因で前よりも腫れてしまうことに…。これを「薬剤性鼻炎」というのです。こうなると、もう点鼻薬は効きません。以前よりもひどり鼻づまりに悩まされることもあります。

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