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足がよくつる原因は「閉塞性動脈硬化症」かも

最悪の場合は足を切断しなければならなくなる怖い病気が「閉塞性動脈硬化症」。それはいったいどんな病気なのか、自宅で簡単にできるチェック法と合わせて紹介しましょう。『主治医が見つかる診療所』で取り上げられていました。



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閉塞性動脈硬化症は血管が狭くなる

東京都に住む77歳の男性は、いまから3年前に右足のふくらはぎに強いしびれを感じました。力を入れても足が進まなくなり、ついには歩けなくなってしまったのです。しかし、1~2分ほど立ち止まって足の屈伸をすると回復。また歩けるようになりました。

その後も、歩けなくなったらその場で立ち止まり、足をぶらぶらと揺らすと1分ほどでしびれが収束。再び歩けるようになったといいます。しかし、その後も症状は徐々に悪化。時がたつにつれてだんだんと歩ける距離が短くなっていきます。ついには、横断歩道を渡りきれないほどになってしまいました。

とうとう病院に駆け込んだ男性に下された診断は「閉塞性動脈硬化症」。これは動脈硬化が原因で足などの太い血管が狭くなる病気です。動脈硬化は、食生活や飲酒、喫煙などの生活習慣により、コレステロールや脂質などが血管の壁に入り込んで狭くなってしまう状態をいいます。


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閉塞性動脈硬化症を早期発見する

この男性の場合、右足の太い動脈がふさがっており、血流がほとんどなくなっていました。これで、ひどいしびれがおきていたのです。放置するとやがて細胞が壊死して、最悪の場合は足を切断しなくてはならなくなります。

この男性はすぐに治療を開始。行われたのは、太ももの付け根から血管の中に細い管を通す「カテーテル治療」です。「ステント」と呼ばれる金属製のネットを使い、ほぼふさがっていた部分の血管を広げました。

この「閉塞性動脈硬化症」を自宅で簡単に早期発見する方法です。この病気になると、足の血管が狭くなるため、脈を感じにくくなります。また、一般的に片足から発症することが多いのです。そこで、足の脈でチェックします。

その方法はとっても簡単。手の人差し指を、足の親指と人差し指の間から足首に向かって5cmほどすべらせていくと、脈打つ部分を見つけられます。両足の脈を見つけることができたら、左右の脈に差がないか比べるだけです。

このほか「足で爪の伸び方が左右で違う」「靴ずれが治りにくい」「足がよくつる」などの症状も「閉塞性動脈硬化症」を見分けるポイントになります。

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■1月27日放送『主治医が見つかる診療所』
【早期発見SP第4弾!歩けなくなる病気】

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