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心臓病で「胸の痛み」という症状はほとんどない

アメリカでのデータでは、胸の痛みを訴えて病院に来た人のうち、心臓病だった人はたったの20%以下。80%以上は別の病気から胸の痛みがおきていたのです。つまり、心臓病の症状として胸の痛みというのは一般的ではありません。具体的な心臓病の症状を見ていきましょう。



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心臓病で「胸の痛み」という症状はほとんどない


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心臓病の症状はどう見分ける?

胸の痛みと感じる胸痛がおこる病気はさまざまあります。実際、胸の痛みの多くは、心臓病の症状でないことがほとんどです。それでは、心臓病の症状はどのように見分ければよいのでしょう?

じつは、胸の痛みは「指でさせない」病気と「指でさせる」病気に大きく分けることができます。「ここが痛い」と指さす人は、神経や筋肉の痛みでピリピリしたりなど鋭い痛みが特徴です。肋間神経痛や帯状疱疹がそれにあたります。

一方の心筋梗塞や狭心症などの重症な病気は、内臓の痛みであるためにどこと指さすことができません。「このへんが」という説明になるのです。つまり、胸の痛みがあっても指でさせないのは重大な病気の恐れがあります。


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心臓病の症状には冷や汗もある

胸の痛みがあっても指でさせない病気のなかでも心筋梗塞と狭心症は、虚血性心臓疾患と呼ばれる心臓病の一種。日本人の3大死因の1つです。そこで、胸の痛みに加えてどんな心臓病の症状が出るかを紹介しましょう。

まず心筋梗塞は、原因不明の冷や汗が出たら要注意です。救急医療の現場でも冷や汗を重要なサインとして判断材料に利用しています。また、無痛性心筋梗塞という場合もあるので、いきなり冷や汗をかき始めたら要注意です。

狭心症は、痛みの出る範囲が胸とは限らず、上半身の左側全般に及ぶのが特徴。左半分の耳の穴からおへそまでに、ギューッとした感じの痛みを感じたら、狭心症の可能性があることを覚えておきましょう。

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