ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

呑気症(どんきしょう)は検査では見つからない

ゲップが頻繁に出る人は呑気症(どんきしょう)かもしれません。呑気症は無意識に空気を飲み込む頻度が増えて、お腹に空気がたまって発症する病気。胃腸の不快感を伴います。しかも、呑気症の原因は空気のため、胃や腸を検査しても異常が見つからないのです。



スポンサーリンク
呑気症(どんきしょう)は検査では見つからない


スポンサーリンク

呑気症は空気嚥下症とも呼ばれる

呑気症とは、無意識に空気を飲み込みすぎてお腹の張りやおなら、ゲップが頻繁に出る病気のこと。空気を飲み込むという意味の、空気嚥下症(えんげ)とも呼ばれます。

呑気症は、緊張や不安から首や肩に力が入ったり歯を食いしばったりすると、唾とともに空気を飲み込んで発症しやすい病気。呑気症の治療には病気の仕組みを理解して、歯科治療を含めた処置を考える必要があります。

「固唾をのむ」という言葉があるように、不安や緊張で唾を飲み込む経験は誰にでもあるはず。口の中が狭くなって舌が上顎に当たると、唾液が喉の奥に流れ込んで無意識に飲み込んでしまう現象です。


スポンサーリンク

呑気症検査しても見つからない

このとき、1回ごとに喉の奥の空気を3~5cc取り込んでしまいます。頻繁に唾を飲み込むとお腹の中に空気がたまり、呑気症を引き起こすのです。

このため、呑気症は歯を食いしばったり、かみしめたりする人に多い病気。胃腸の不快感のほか、顎関節や目の奥の痛み、頭痛、目まいを伴うときもあります。

しかし、呑気症の原因は空気なので、胃や腸を検査しても異常は見つかりません。しかも、内科でガスを減らす薬や整腸剤などを処方されても効き目がほとんどないという特徴があります。呑気症の症状の改善には、空気をのみ込む癖を直すのが先決なのです。

■「呑気症」おすすめ記事
呑気症のリスクが高い歯を食いしばってしまう人
呑気症は医療関係者の間でも認知度が低い病気
呑気症の治療は歯を離すことの意識づけがカギ

■「検査」おすすめ記事
ダーモスコピー検査でメラノーマかどうかを診断
尿検査の潜血反応は必ず再検査を受けるべし
尿検査前日は野菜や果物のとりすぎに注意!
狭心症が心電図検査だけでは見つからない理由
健康診断の「再検査」の誤解が招く危険とは?
卵巣がん検査を閉経後のシニア女性が受ける理由
機能性ディスペプシアは検査で異常が出てこない

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事



目次