糖尿病が治る手術でインスリン分泌が大幅改善
糖尿病が治る手術がいま注目されています。胃を半分にして小腸を短くするという肥満治療に行われる減量手術を行うと、糖尿病が治るのです。糖尿病が治るポイントはインスリン分泌を促す腸のスイッチにあります。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
糖尿病が治る手術でインスリン分泌
糖尿病が治る手術は、胃を小さくして小腸を短くすることで、インスリン分泌を促す腸のスイッチに食べ物が短時間で到着。それまでよりも早い段階でインスリンを分泌するようになるのです。
たしかに膵臓も、血液中の血糖値を監視していて、血糖値が一定以上になるとインスリンを分泌する仕組みになっています。ただし、この場合は血糖値がかなり高くならないとインスリンが分泌されません。
しかし、腸のスイッチがオンになれば、血糖値が上がる前にインスリンを分泌する指令が膵臓に送られるということ。食後すぐにインスリン注射を打つように、早い段階でインスリンを分泌させることができます。これが、減量手術で糖尿病が治る理由です。
糖尿病が治る手術を受ける条件とは
実際、胃と小腸を短くする手術を受けた人の、食後のインスリン分泌量を見てみましょう。手術前は糖を摂取しても、60分たっても120分たっても、50μU/ml ほどとあまり増えていませんでした。
ところが手術後は、この数値が一変。30分後には90μU/ml、60分後には120μU/mlでインスリン分泌のピークを迎えるようになっています。インスリンがどっと出るようになることで糖尿病が治るのです。
ただし、糖尿病が治る手術を受けるには、肥満の指標であるBMIが30以上であるとか、手術が受けられる年齢であるとか、肥満に伴う症状があるなどの条件が必要。誰でも受けられる手術ではありません。
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