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40代からの医療情報…現役看護師が監修

脳梗塞の原因「内頚動脈解離」は珍しいケース

テレビ東京アナウンサー大橋未歩さんは何が原因で、なぜ34歳という若さで「脳梗塞」が発症してしまったのでしょう? 大橋アナを襲った4か所の脳梗塞、その原因は意外な場所で見つかりました。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。



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脳梗塞の原因「内頚動脈解離」は珍しいケース


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脳梗塞の原因は脳へ移動した血栓

これは「右内頚動脈解離」という病名。心臓と脳のあいだにある首の血管が「頚動脈」です。その頚動脈の内側の壁がはがれてしまった状態が「内頚動脈解離」といいます。

大橋アナの右の頚動脈を映した画像を見てみると、途中に白い影のようなところが見えます。これが頚動脈の内側が解離した部分です。はっきりとえぐれていて、血管のとおりが約50%になっていました。さらに、血管を立体的に映し出した画像を見てみると、頚動脈がえぐれたように狭くなっているのがよくわかります。

大橋アナの場合、頚動脈が解離していた部分で血流のよどみが発生。これにより、血の固まり「血栓」ができ、血流に乗って脳へ移動。血管を詰まらせて、脳梗塞の原因となったのです。


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脳梗塞の原因となった内頚動脈解離

脳梗塞の原因となった「内頚動脈解離」ですが、血管の解離自体は「椎骨動脈」に圧倒的に多いといいます。内頚動脈というのは、比較的珍しいケースです。椎骨動脈とは、首の骨の中を通る脳へつながる動脈です。そして、動脈解離をおこすケースは圧倒的にこの椎骨動脈だといいます。

椎骨動脈は骨の中を通っているため、動きが悪いもの。骨が曲がると引っ張られてしまいます。本当に運の悪い人などは、くしゃみをした瞬間に中がピュッと引っ張られて、動脈解離になってしまうこともあるのです。

基本的には、爪をはがしたようなものすごい痛みが出ます。首のあたりに片側だけに、急にものすごい痛みが出たときには、病院に相談したほうがよいでしょう。脳梗塞の原因となるかもしれません。

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